日本矯正歯科学会認定医とは?
歯科医師には、歯科医師免許という資格がありますが、矯正歯科医には特別な資格がありません。
歯科医であれば、誰でもできてしまうのが、矯正歯科です。
しかし、実際には、矯正治療というのは、高度な専門知識と職人的な技術が要求されるため、医師ごとの経験の差が出やすい医療行為といえます。
このような状況の中で、矯正医療の水準の維持と技術の向上を目的として、1990年に日本矯正歯科学会により「認定医制度」が創設されました。
矯正歯科治療に関して適切かつ充分な学識と臨床経験を有し、この目的を遂行できる者を「学会の認定医」としています。
日本矯正歯科学会認定医だから優れた技術を持っているわけではない
当クリニック院長の篠崎直樹も日本矯正歯科学会認定医です。
ただ、認定医というのは、一定の知識と臨床経験を積んでいるという目安になる基準ではありますが、学会認定医だから、特別な技能を持っているとか、経験があるということではありません。
逆に認定医の資格がなくても、素晴らしい技術をお持ちの医師はたくさんいます。
患者さまの視点からみると、一般歯科医よりは認定医の資格を持っていることでご安心いただける要素にはなるかと思いますが、資格を持っていることよりも、歯列矯正を専門的に学んだ医師か、十分な臨床経験を積んでいるか、最新の知識を学び続けているか、ということの方が重要です。
認定医の間にもレベル差は当然あるということを忘れてはいけません。
当院のドクターの経験について
矯正歯科医になるには、様々な道筋があります。
歯科大学で6年間学び、歯科医師免許を取得してから研修医として1~2年経験を積み、すぐに臨床医(患者さまの診療に携わる医師)になるケース、矯正歯科の専攻科でさらに勉強するケースなど様々です。
私の場合はというと、歯科大学で6年間学び、歯科医師免許を取得した後、歯科矯正学の大学院(東京医科歯科大学大学院博士課程歯学研究科)に進み、矯正学についての専門知識をさらに4年間学びました。
大学院にて歯学の博士号を取得した後は、11年間同大学院の医局にて患者さまの治療および学生講義を行い、平成12年に臨床医として東京・自由が丘に「矯正・自由が丘歯科室」を開業いたしました。
大学時代に歯列矯正専門医を志して以来、30年以上一貫して矯正専門医として経験と研鑽を重ね、多種多様な症例を経験しております。