治療に使う装置
矯正に使う装置の種類を画像付きでご紹介します。
それぞれに特徴やメリット・デメリット、費用の違いがありますので、患者さまの目的に合わせてお選びください。
マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)
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特徴 | 治療段階にそった透明なカバーを定期的に作成し、少しずつ歯を動かしていく装置です。透明なので目立たず、取り外しが可能という特徴があります。 |
メリット |
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デメリット |
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価格帯 | 安 |
※インビザラインは完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
マウスピース型カスタムメイド矯正装置の特長
痛みも少なく、費用も安価なことから近年人気の矯正器具です。
矯正をしていることを気づかれにくいのが最大のメリットで、金属アレルギーの方でも問題なく使えるのも特長です。
難しい症例の場合には使えないケースがあります。
iTero(アイテロ)
※iTero(アイテロ)は精度の高いマウスピース型カスタムメイド矯正装置です。
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特徴 | 3Dスキャンによりマウスピース作製のための高精度な歯型を取ります。治療後の歯並びを確認してから治療が開始できるため、治療前と治療後のイメージのずれが少なくなる特徴があります。 |
メリット |
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デメリット |
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価格帯 | 安 |
iTeroの特長
日本でもまだ10台程度しか導入されていない(2015年2月時点)、マウスピース型カスタムメイド矯正装置です。
高精度歯型3Dスキャンにより、精度の高い治療計画を立てることができるため、従来のワイヤー矯正や通常のマウスピース型カスタムメイド矯正装置では難しかった、治療後の歯並びを事前に確認することができるようになりました。
従来のマウスピース矯正と比べて歯型の精度が格段に向上したことで、1本1本の歯に対して移動距離を設定できるようになるなど、より細かく正確な動きで治療を進めることができます。
歯の後方移動や歯列の拡大もしやすい装置ですので、非抜歯治療にも有効です。
iTeroを使ったマウスピース型カスタムメイド矯正装置について詳しく見る
金属(メタル)
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特徴 | 金属製の装置です。一般的にイメージされる矯正装置で、表側矯正に用いられます。 |
メリット |
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デメリット |
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価格帯 | 安 |
セラミック
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特徴 | セラミック製の装置です。ブラケットの色が白く、金属ブラケットより目立ちにくいという特徴があります。 |
メリット |
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デメリット |
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価格帯 | 中 |
プラスティック
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特徴 | プラスチック製の装置です。金属ブラケットより目立ちにくいという特徴があります。 |
メリット |
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デメリット |
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価格帯 | 中 |
ホワイトワイヤー
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特徴 | ブラケットだけでなくワイヤーも白い装置で、表側矯正の中では最も目立ちにくい装置といえます。 |
メリット |
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デメリット |
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価格帯 | 中 |
カラーエラスティック
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特徴 | カラフルな装置を利用し、積極的に矯正を楽しんでしまおうという装置です。 |
メリット |
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デメリット |
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価格帯 | 中 |
セルフライゲーション型マルチブラケット装置(デーモンシステム)
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特徴 | 従来の装置より摩擦抵抗を少なくするように改良された装置です。より小さな力で歯を動かすことが可能で、痛みが少なく、移動のスピードも早いという特徴があります。 |
メリット |
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デメリット |
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価格帯 | 中 |
リンガル
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特徴 | 歯の裏側(舌側)に装置を付けます。見えない矯正とも呼ばれます。 |
メリット |
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デメリット |
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価格帯 | 高 |
歯の位置および骨格を元の位置に誘導する装置
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名前 | ペンデュラム |
用途 | 2箇所のループを活性化し、6歳臼歯を後方へ移動します。 |
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名前 | W-type拡大装置 |
用途 | 4箇所あるループを活性化して歯に当たる針金に側方への力が加わるようにします。固定している部分は6歳臼歯のみで他の歯へは接触しているだけです。 |
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名前 | 拡大床(ねじ付) |
用途 | 中央にあるねじを回転して顎の幅を拡大します。1/4回転で0.25mm広がります。取り外しの効く装置ですが、本人がまじめに毎日装着しないと効きません。 |
成長を促進する装置
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名前 | FKO |
用途 | 下顎を前方に成長誘導する装置。主に就寝時に使用します。 |
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名前 | バイオネーター |
用途 | 下顎を前方に成長誘導する装置。主に就寝時に使用します。 |
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名前 | ヘッドギア |
用途 | 上顎骨に力を加え、上顎の成長を抑制します。 |
成長を妨げている悪い習慣を排除する装置
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名前 | タングクリブ |
用途 | 舌の前方への突き出しを針金の柵で抑えます。上下の前歯の重なりが深くなります。 |
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名前 | リップバンパー |
用途 | 下唇から下顎前歯に加わる力をブロックします。 |
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名前 | リンガルアーチ |
用途 | 歯に沿うように曲げられたワイヤーから細い針金を出し、歯を前方に押し出します。 |
歯を固定する装置
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名前 | バラタルバー |
用途 | 臼歯部が前方に動くことを防ぐ装置です。 |
治療中の歯を保護する装置
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名前 | スポーツガード |
用途 | ラグビーや柔道など顔から突っ込む激しいスポーツをする時に、装置から唇などの軟組織を保護するために装着します。 |
歯の後戻りを治す装置
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名前 | DP(ダイレクトポジショナー) |
用途 | インビザライン(マウスピース)と原理は一緒ですが、材質としてやわらかい物を使用します。歴史としてはこちらの方が古くから使用されています。 |
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名前 | スプリングリテーナー |
用途 | 下顎前歯は後戻りの好発部位ですが、少し配列の乱れた下顎前歯を模型上で再配列し、その外側と内側をプラスティックの板で挟みこむ構造をしています。乱れた歯列に装着すると最初はぴったりとは収まりませんが、針金の力で常に抑えられているために模型上で並べた位置に徐々に動いてきます。あまり大きな後戻りには向きません。 |
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名前 | ソフトリテーナー |
用途 | インビザライン(マウスピース)と同様です。後戻りした歯を模型上で再配列し、それに合うように装置を作成します。咬む力と装置の弾力性を利用して歯を動かします。 |
歯の後戻りを防止する装置
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名前 | ホーレータイプリテーナー |
用途 | 裏側のプラスティックと外側に針金で歯を固定します。 |
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名前 | ベッグタイプリテーナー |
用途 | 外側の針金を調整することによって、歯のスペースを閉じることができます。 |
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名前 | 唇側線クリアーリテーナー |
用途 | 矯正治療が終わった後も外側に針金が目立つために、前歯部だけ透明な素材を用いています。 |
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名前 | クリアーリテーナー |
用途 | プラスティックの材料で歯列全体を覆ってしまいます。他のリテーナーと異なり全体を覆いますので、歯の固定はかなりしっかりとしています。 |
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名前 | 犬歯間リテーナー |
用途 | 犬歯と犬歯の間の裏側を針金で固定します。オープンバイトなど固定を強固にする必要がある場合には犬歯より後方の歯まで範囲を伸ばすことがあります。この装置は取り外しができないので、磨き残しがないかどうか定期的なチェックが必要となります。 |