成人矯正(大人の矯正)
「矯正は子ども時代にやるもの」と思い込んでいませんか?
矯正治療は何歳からでも始められます!
一般に、矯正は子供がするものというイメージがあるようです。しかし、実際には大人でも歯列矯正は十分可能です。
子供の方が一般的に歯が動きやすいのは事実ですが、成人でも歯に一定の力をかけ続けることで、歯は徐々にですが、移動していきます。
大人だからこそできる矯正治療
子どもの頃からケアし、矯正治療を行っていただくことは確実に大きなメリットがあります。
しかし、あえてデメリットを申し上げるならば、治療を行うお子さま自身にあまり自覚がないという点です。
どうしても、ご両親に言われてわけもわからず治療をしている場合が多いため、装置をつけるのが面倒くさくなったり、通院をさぼってしまったりして、治療期間が長引きがちです。
その点、早く歯並びを治したいと考え、ご自身の意志で矯正治療を行っている成人のほうがより良く、より早く目標を達成できる可能性があります。(個人差があります)
成人矯正によくある問題と対応方法
大人になってからでもきれいな歯並びを取り戻すことは可能ですが、大人の矯正には、成人特有の問題をクリアしてから行うのが必要となります。
成人矯正特有の問題
歯周病にかかっている場合がある
歯茎のコンディションが悪化している場合がある
歯を失っている場合がある
上記のようなお口の中の問題がある場合は、治療して歯茎を健康にしてから、矯正に取りかかります。
また、装置をつけたい部分に歯がない場合は、矯正用インプラントをすることによって矯正治療を行います。
成人の歯列矯正の場合は、子どもにはないこうした様々なトラブルを抱えたケースがありますが、現在はこのようなケースに対応した治療法が確立されています。
そのため、成人矯正も年齢を問わずに可能になっているのです。
当院で治療をされた最高齢者は76歳です。
「今さら矯正なんて」と思われずに、まずはお気軽にご相談ください。
成人矯正のスタートのタイミング
成人の方が矯正を始める場合は、やはりできるだけ早い方が良いのですが、子どもの矯正のように骨格の成長に合わせるといったことがないので、ご本人の意志と「毎月最低1回は矯正クリニックに通院可能であるといった条件が揃ったとき」がベストだと言えます。
治療期間を2年とすれば、その間に月1回のペースで24回通うことになりますが、月1回美容院に通うことを考えれば、ほぼ同じペースです。
年齢が上がれば上がるほど、上述のように、年齢とともに起こる様々な歯のトラブルと戦わなくてはいけませんので、美しい歯並びを手に入るためにも、思い立ったときにお気軽にご相談いただければと思います。
よくある質問
噛み合せが悪いと頭痛や肩こりの原因になるのですか?
噛み合せが悪いと左右均等にしっかりと咬むことが出来ないため、食べ物を噛むために使う筋肉や頭部を支える筋肉の活動のバランスが悪く、筋肉に負担をかけることがあります。このようなことから、噛み合わせの悪さが頭痛や肩こりの原因になる場合もございます。ただ、頭痛や肩こりの改善のためだけに矯正治療を行うことはお勧めしません。
仕事をしているので矯正器具が目立つのが嫌です。
成人矯正の場合はお仕事をしながら矯正治療される方が大半だと思います。
目立たない矯正を優先するのであれば、裏側矯正が一番です。ただ、舌側に装置をつけるため、慣れるまでに時間がかかるというデメリットもあります。また、透明なマウスピース矯正という方法もございます。表につける装置も最近はプラスチックやセラミックなど、審美的に優れたものが開発されており、昔ほど目立たなくなってきています。
口元をきれいにしたいのですが・・・
口元を下げたいというご趣旨であれば、歯や骨を移動することにより、口唇の形が修正され、見た目がすっきりとしてくる症例は過去にも色々とございます。一度ご相談ください。
笑った時に歯茎が見えるのが嫌で、必ず手で押さえてしまいます。
上顎の骨に前歯を押し込むような力を加えることによって上顎の骨が変形しますので、改善は可能です。ただ、この力はお口の外から加えるために、患者さまのご協力が必要です。また、歯が短くなるのではと聞かれますが、骨が変形することによって歯の大きさは変わりませんのでご安心ください。